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2010年11月14日日曜日

Bridget St. John Japan tour 2010 with 林拓


photo by Izumi Saito by the courtesy of ULYSSES, (c) Izumi Saito
ブリジット・セント・ジョンの待望の3度目の来日公演が、以下のスケジュールで決定しました。

12月12日(日)京都 OIL
共演:ゑでぃまあこん、林拓

12月14日(火)名古屋 橦木館(シュモクカン)
共演:Rachael Dadd、林拓

12月16日(木)東京・青山 月見ル君想フ
共演:ゲストあり(後日発表)、林拓

12月17日(金)東京 早稲田奉仕園スコットホール
共演:おまつとまさる氏(松倉如子&渡辺勝)、林拓

コンサートの詳細ならびにチケット購入については、http://bridget-concert.ciao.jpでお確かめ下さい。

英フォーク史に燦然と輝く最重要アーティストのひとり、ブリジット・セント・ジョン。ジョン・ピールに見出され、伝説のレーベル「ダンデライオン」からデビューを果たした1969年以来、彼女の名が、ケヴィン・エアーズ、ジョン・マーティン、マイク・オールドフィールド、マイケル・チャップマンらとともに語られもする神話そのものであり続けてきたことは周知の通りです。しかし、彼女は過去に属しているアーティストではありません。近年では、全世界を席巻したフリーク・フォーク・ムーヴメントの渦中で様々なアーティスト達より再評価され、リスペクトを受けるにも至っております(特にデヴェンドラ・バンハート、エスパーズ、デーモン&ナオミ、ジョセフィン・フォスター、ゴースト、エリザ・ランダッツォ、エントランス・バンドらが彼女に寄せる敬愛は、わが国でもよく知られています)。今年『BBC Radio 1968-1976』と初のベスト盤『A Pocketful of Starlight』をリリースした彼女について、人が語るべきは郷愁の湿り気を帯びた言葉などではいささかもなく、その類稀なソング・ライティング、美や喜びや哀しみをめぐる内省的表現、素朴な優美さを備えた独特なアルト・ヴォイスが聴き手に訴求してやまない、タイムレスな、かけがえのない魅力です。
そんなブリジット・セント・ジョンを心より敬愛する林拓(はやし・たく)によって、このたびのジャパン・ツアーが果敢にも企画され、実現の運びとなりました。京都在住の、この若くユニークなシンガー・ソングライター/アシッド・フォーキーの存在は、今年、音楽誌『ユリシーズ』によってにわかに注目されました(4枚目のソロ・アルバム『五月三十二日』が3人の評論家達によって同時に絶賛されたことは、記憶に新しいところです)。さる10月には3日間にわたる東京での初ライヴを敢行もした彼は、今や様々な人々の間で語り草となりつつ、次はブリジット・セント・ジョンとともに新たな感動と音楽的地平の真摯な開発に挑もうとしています。
世代を、国境を、性別を超えた、予期せざる出会いが、この日本で起こります!

“To Know You Is To Love You...”
ブリジット・セント・ジョンを聴くこと、それは彼女を愛すること。
彼女のライヴに駆けつけること、それはこの日本で彼女を3度目に愛すること。
それは彼女とステージで共演する林拓の才能を見出し、彼の音楽も愛すること。
真冬がその重苦しいとばりをおろす前、晩秋の穏やかな日々を思い出させる、
豪奢だが褪せた色が美しいマントのような彼らの音楽を、
その魅力の優美と神秘を、ただひたすら愛すること。
——河添剛(美術・音楽評論家/画家)

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